新・ものづくりへの挑戦
【津田サイエンスヒルズ】コマ競技大会
「コマ」という製品を通して、日頃は目につきにくい部品加工のプロの技を競うとともに、津田サイエンスヒルズの更なる活性化、ものづくりに係る技術交流を行うことを目的に開催されました。
開会式:津田サイエンスヒルズまちづくり協議会の吉泉会長よりご挨拶
動画で見る 『津田サイエンスヒルズ「コマ競技大会」』
「コマ競技大会」当日の会場の雰囲気を動画でご覧ください。
参加チーム
日本を支えてきたものづくりの技術と設備を持つ津田サイエンスヒルズの企業から 7チームが、機械加工の技術を習得するため「コマ」を教材にして設計や加工技術を学んでいる北大阪高等職業技術専門校から 5チームが参加しました。
「コマ」を通した技術者魂の熱いぶつかり合い
部品加工のプロの技が集結した「コマ」が土俵の上でぶつかり合います。
重い材質の選択、重心の位置調整、ぶつかり合う外周面のカッティングや磨き、回転力をキープする内側のざぐり、土俵との摩擦を考えた着地点の形状、回しやすくするグリップの太さやカッティング模様など、様々な工夫を施した「コマ」を持っての参加です。
戦いは行司の掛け声でスタート! 「みあって、みあって、はっけよーい、のこった!」
「会心の回しや!」 「お~ええ勝負や!よっしゃー!」と声が上がる。 一方「あ~、回すの失敗・・・」と悔しそうな声も。
コマの設計に加えて、投げ手がいかに上手に落ち着いて回せるかも勝敗の重要な要因になります。たくさんのギャラリーが見つめる中、緊張で手ににじむ汗を拭きながら、回しに集中する投げ手たちでした。
戦いの後は、企業や技術専門校の枠を越えての交流
いつまでも回り続けるコマ、ぶつかっても軸がぶれないコマ、はじく力の強いコマなど、対戦相手が強ければ強いほど興味が湧くものです。戦いの後は、たたちまち技術者どうしの輪ができ情報交換が行われていました。
大会結果と表彰式
枚方市のものづくり技術交流や活性化に向けて
大阪府立北大阪高等職業技術専門校の大江校長は次のように締めくくられました。
北大阪高等職業技術専門校では、かなり時間をかけて設計を行い、回し方にも研究を重ね練習をしてきました。今日は、北大阪高等職業技術専門校の技術者育成の一端を見ていただけたのではないかと思います。
一方、企業様は忙しい中、短期間で中身の濃いコマを作ってこられました。これから社会に巣立ってゆく生徒たちは製品を作り上げる企業の底力を目の当りにし、大変良い経験になったことと思います。
津田サイエンスヒルズで初めての開催でありましたが大変盛り上がり、また「コマ」を通して企業様と北大阪高等職業技術専門校の垣根を越えての交流もできました。
今後は津田サイエンスヒルズだけでなく、枚方市の七企業団地の企業様にも参加していただくことで、「コマ」を通して、枚方市のものづくり技術交流や活性化につなげていけるのではないかと思います。
主催者紹介
◆津田サイエンスヒルズ◆
https://www.tsuda-science.jp/
研究・商品開発機能を備えた企業や大学の研究施設が集まる先端産業拠点です。大阪府ものづくり産業のけん引役としての役割を担っています。
◆大阪府立北大阪高等職業技術専門校◆
https://www.pref.osaka.lg.jp/tc-kiosaka/top/
津田サイエンスヒルズという恵まれた立地環境を最大限に活かし、地域の企業や大阪大学と連携し、ものづくり分野において最先端の訓練を行い技術者を育成しています。