注目の技術・製品
長谷川精機株式会社

キャリアプレートとは、携帯電話などに使用される積層セラミックコンデンサー部品の端面に、電極を形成する際に使われる冶具。

部品をシリコンゴムの穴に挿入して支持し、メッキ装置へ搬入する。電極液を塗布・焼成することにより電極が形成される。

セラミックコンデンサー部品のサイズに合わせて、穴サイズの異なる各種キャリアプレートを用意する必要がある。

キャリアプレートは、金型にシリコンゴムを流し入れて製造するのが主流である。金型は大量生産の場合は問題ないが、少量多種生産の場合はコストが問題だった。

長谷川精機株式会社では、金型を使わず、キャリアプレートのシリコンゴムの超微細穴をすべて切削加工する。

そのため少量多種生産の要求に応えることができ、金型に比べコスト減が期待される。

また、高度切削加工技術により、各種サイズや形のゴム孔を切削することができ、部品に合わせて要望にも応えられる。

• 加工可能穴径　φ0.1～
• 位置決め精度　±0.002mm
• 6軸－40000rpm
• 特徴　ブラシレスモータースピンドルを並列装備した自社治具による、超高速連続穴あけ加工を実現
• 材質　アルミニウム・シリコンゴム

当社はこれを基盤に高度切削加工技術による精密部品、及びユニット商品の生産を行っています。

厳しい精度追求からから生まれた商品は、高性能ですぐれたコストパフォーマンスを要求される家電向け製品から苛酷な使用環境に対応する航空関連製品、また時代の先端をいく半導体製造装置などの産業資材分野まで幅広く活躍しています。

高精度切削加工製品を通 して培った超精度技術を生かし、多様な先端技術との融合を図ることによって、さまざまな可能性を追求して行きたいと考えます。

取締役社長　　長谷川　哲