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理研化学工業株式会社

国産筆ペン向けのペン先で9割強のシェアを誇る!筆ペンといえば理研化学工業(株)

本当の筆のようなペン先で「とめ・はね・はらい」が表現できる筆ペン。ポリウレタン樹脂の多孔体で筆ペンのペン先を製造しています。 理研化学工業株式会社

1972年創業以来、理研化学工業株式会社は多孔性樹脂メーカーとして技術を蓄積し、多孔体ペン先による筆ペンなどの製品が普及していく歴史の中で成長してきました。
ポリウレタン樹脂の多孔体ペン先とは、ポリウレタンに無数の細かい穴を空けた密度の高いスポンジ状になっており、何もしない時はインクがこぼれず、使う時は筆圧によりインクがしみ出すというもの。

文房具店でよく見かける筆ぺんは、お手軽価格でありながら、まるで本物の筆で書いたように、優雅さを表現できます。日常あまり筆ペンを使わない方でも、冠婚葬祭の受付や手書きの年賀状を作成する時などに、一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
そうです、あの筆ペンのペン先は、理研化学工業株式会社が製造しているのです。

理研化学工業株式会社では、筆ペン先以外にも、化粧品のアイライナー用筆チップ、画材用油性筆チップ等も製造しています。今後も多孔体微細スポンジ製造の技術を応用して、新たな製品の開発にも取り組んでいきたいと考えています。

オレフィン系エラストマー多孔体の開発により、油性インク対応の筆チップが完成!

ポリウレタンはアルコールに弱いため、これまで油性インクの筆ペン先として製品化するのが非常に困難でした。(筆ペンは一般的に水性インク。)
しかし2012年、長年取り組んできた開発がやっと実を結び、アルコールに強いオレフィン系エラストマー多孔体が完成したのです。つまり、油性インクに対応したペン先の製造が可能になったということです。
現在は、アメリカの文具メーカー向けに画材用油性インクペンのペン先を製造しています。
また国内のメーカーからも、この油性インクに対応できるオレフィン系エラストマー多孔体が注目を集めており、引き合いもきています。

ポリウレタン樹脂の多孔体ペン先ができるまで

ポリウレタンに炭酸カルシウムや添加剤を混ぜた材料はポロポロとした消しゴムのような粒状だ。

材料を機械に投入すると、ランナーに繋がった状態のペン先が次々と作られ、カットされていく。

機械から出てきたペン先の形になったものがこちら。

そして、これから塩酸漬けになるために、たくさんのザルに小分けされる。

塩酸の水槽。ザルに入れたペン先を1週間漬け、炭酸カルシウムだけを溶かす。この行程で樹脂に無数の穴が空き、密度の高いスポンジ状に。

その後、大きな洗濯機でザブザブと洗浄され、半日かけて乾燥させる。

乾燥され、多孔体となって生まれ変わったペン先は、1本ずつ熟練の技で削られ、製品が完成する。(スミマセン♪お見せできません♪)

検査。ベテラン従業員さんが、製品として完成されているか、1本ずつ厳しくチェックをしていく。

はい。ポリウレタン樹脂多孔体の筆ペン先が、できあがりました!

お問い合わせ先

理研化学工業株式会社

住所 : 〒573-0136 枚方市春日西町2-25-28
電話 : 072-858-5771
【Webサイト】 理研化学工業株式会社

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