理研化学工業株式会社

多孔質樹脂製造のパイオニア、国産筆ペン向けのペン先で9 割強のシェア

30年以上蓄積、多孔質樹脂製造ノウハウ

ペン先の使用目的と性能に応じ、樹脂を選択、使用感により硬度の選択を行います。
出来上がった樹脂のペン先には微細な無数の穴（孔）が開いており、液体は毛細管現象により吸い上げられ、そしてまた、その穴（孔）により樹脂にはスポンジ状の弾力が出て液体がしみ出る仕組みです。

目的の液体の粘度及び分散体ならばその粒子の大きさにより孔の径を決定、液体をどの程度出させるかにより孔の径と孔の量を決定します。

• 液体をたっぷりと出すのか？
• 塗布面に均一に塗布できれば良いのか？
• 液をできるだけ吸い取る方が良いのか？

これまでに蓄積してきた豊富なノウハウにより、お客様の要求を実現します。

弊社独自の技術による連通性の多孔性樹脂を使用し、弊社の特許のセルロースナノファイバーを使用した疎水性の樹脂を親水性の樹脂にする技術により吸水スピードが水を約3秒で吸い上げる高性能なポーラス体を開発しました。
界面活性剤を使用しなくても親水性を半永久的に保持して水を高速で吸い上げるスピードを保持します。
更に非導電性樹脂に生理食塩水を吸水させることにより導電性樹脂に変化させることが可能な為、微弱な電流を流し、皮膚と接触することで導電性の効力を発揮させることが出来ます。
また、弊社の特徴である多孔性樹脂の為、柔軟性があり皮膚にも優しいソフトタッチの感触です。
現在多くの医療分野、ホームヘルス業界、スポーツヘルスケアの業界からの引き合いをいただいております。

従来から筆ペン先に使用しているポリウレタンはアルコールに弱く、油性ペンには使えませんでした。

お客様からの強い要望により、油性ペン対応のペン先の開発に着手、化粧品のリキッドファンデーションを塗るパフにヒントを得て、シリコンなどのオイルにも強く変化しない「オレフィン系エラストマー多孔体」によるペン先の開発、量産化に成功しました。

筆ペンなどの文具だけにとどまらず、要望があれば業種の垣根も越えます。最近では男女を問わず化粧品の要求が増え、繊細なラインが要求されるアイライナーやアイブロウのペン先も製造しています。

弊社の経験と技術により、成形形状のままの特徴のある形状のペン先の製造が可能となり、アイライナーやアイブロウ等の化粧品やネイルペン、スタンプにも使用可能な様々な形状の筆先を作ることに成功しました。

今まではにない特徴のある形状が出来ますので他社にない特別な製品が製造でき、コストも安く製造することが可能になりました。

◆合成樹脂
ポリウレタン、EVA、ポリエチレン、その他エラストマーを使用

◆抽出法
樹脂の中に炭酸カルシウムなどの溶解可能な充填物（大きさやその量を決めて）コンパウンド化し、粉砕後成形し、充填物を溶解抽出する

コスト的には高い方法ではあるが、非常に正確に孔とその量を確保することが出来ます。
この一連の工程で開いた孔同士を滑らかな連続した毛細管にするノウハウを持っており、大きい孔と小さい孔を組み合わせることにより、インクをどのようにでも出すことができます。