ものづくり企業
ホソカワミクロン株式会社
見えないけれど、そこにある粉体技術
例えば、車を見ても粉は見えませんが、原料や、原料を作る過程には、多くのところで粉が使われています。それらの粉を製造するためには、原料ごとに異なる粉砕性や、製品ごとに異なる粒子の大きさなどに対応した、粉体技術が必要になっています。
小麦粉からインスタント食品、ファウンデーションなどの化粧品、化学品、樹脂、医薬品、二次電池材料や磁石材料などの電子材料、鉱物材料、自動車部品材料、建材など、幅広い産業分野で粉体技術が利用されています。
このように、私たちの身の回りのものを見渡すと、そのどこかで当社の粉体技術が使われています。
強み
粉体技術の専門家集団が、時代をリードする技術・製品を開発
既存ラインナップの製品の生産だけでなく、新たな製品・技術の研究開発に向け、専門の部署が日々研鑽を重ねております。
また、100年を超える歴史を持ち、世界各地の優れた粉体技術を持つ企業をグループに加えてきた当社は、様々な粉体技術とそれらをつなげる周辺技術を有しています。
こうした、専門部門・経験・世界に広がるネットワークを武器に、時代をリードする技術・製品を開発し続けております。市場ニーズを捉えた新製品・新技術の開発を通じ、人々のより豊かな生活に貢献できるような『未来技術』の開発を目指しています。
テストセンターでのデータに基づく最適提案
テストセンターでは、弊社の多種多様な製品のデモ機を取りそろえております。お客様の目的、原料に応じたテストを行い、製品の納入前の性能確認を行うことができます。
粉体に関する長年の実績と研究開発の蓄積による知見を活かして、お客様の想定の上を行く、プラスアルファの提案ができる体制を構えております。
また、性能評価に欠かせない分析機器に関しても、当社開発品を始め、様々な分析機器を取り揃えており、様々なご要望にお応えしています。
グローバルに拠点を構え、迅速かつ高品質なフォローが可能
お客様が当社製品を購入した後も安心して使用いただけるよう、充実したメンテナンスサービス体制を敷いております。
巡回訪問、定期点検、装置の使い方トレーニングによって未然にトラブルを防止し、それでも起こる緊急事態に、迅速・的確に対応することで、お客様のロスタイム最小限化を実現しております。改良・バージョンアップ部品の採用により、機械寿命と生産性が大幅アップした事例もあります。
また、世界各地に製造拠点を持っているため、日本国内だけでなく、海外のお客様に対しても新規設備導入・メンテナンスが可能になっています。
技術・製品
事業を通じたSDGsへの貢献
循環型経済にも当社の技術が貢献しております。カーボンニュートラルに向けて市場が拡大している電気自動車用のリチウムイオン電池やモータ、太陽電池などのシリコン製造装置の原料、欧州で普及が進む洋上風力発電機用の永久磁石などの製造に当社技術が適用されております。
その他にも、魚の不要部位など、従来は産業廃棄物として処理されていたものの健康補助食品などへの利用、PETボトルのリサイクル、プラスチックフィルムのリサイクルを容易にする単一素材化、バイオ原料を用いたプラスチックフィルムの製造などを通じた環境にやさしい樹脂製品製造にも当社技術が貢献しています。
「必要な成分」を「必要な量」だけ「必要な場所」へ。ホソカワミクロンのDDS技術
粉体関連装置の製造だけでなく、化粧品を始めとしたマテリアルの分野にも粉体技術を活かしています。
中でも、必要なところに、必要な成分を必要な量だけ確実に届け、届けたところに成分がとどまり、その効果を持続するDDS(ドラッグデリバリーシステム)は当社の秀でた技術になっています。
ホソカワミクロン独自のナノサイズのDDSキャリアである『PLGAカプセル』が各種有用成分を閉じ込め、安定した状態で皮膚や毛穴の深くまで届けます。
当社ではこの『PLGAカプセル』を化粧品、医薬部外品に応用し、様々な製品の効能向上に成果を上げております。
DXへの取り組み
今までの粉体プロセスの運転は、現場のオペレータの経験と勘によるすり合わせの塊で、これは日本企業の強みでもありましたが、近年、人手不足や高齢化による技術継承の問題、商品の高付加価値化に直面し、さらには多品種少量生産への対応など、より生産現場に求められる要求が多くなり、AIやBig Dataといったデジタル化の利活用の必要性が高まってきました。
そこで当社では、この多くの課題や障壁がある粉体分野でのAI、IoTおよびBig Dataの利用による粉体プロセスのパラダイムシフトに向け、これらの技術を粉体処理プロセスに組み込む試みを始めています。
製品名
- 微粉砕機(ACMパラべライザ、グラシス)
- 超微粉砕機(カウンタジェットミルAFG、ミクロンジェットMJT、プルビス)
- 分級機(ミクロンセパレータ、ターボプレックス、セラサス)
- 混合機(ナウタミキサ、バイトミックス)
- 乾燥機(ドライマイスタ、ソリッドエアー、トーラスディスク)
- 粒子設計装置(ノビルタ、ファカルティ)
- 造粒機(コンパクタ、フレキソミックス)
- 供給排出機(ファイントロン、デンスパック)
- 測定機(パウダテスタ、ペネトアナライザ、ヴィブレット、パーシェアナライザ)
- ラボ用装置(ピコライン)
- 集塵装置(パルスジェットコレクタ)
- 封じ込め装置(セーフティーブース、アイソレータ)
基本情報
社名 | ホソカワミクロン株式会社(ホソカワミクロン) |
---|---|
本社所在地 | 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近1-9 |
本社電話番号 | 072-855-2226 |
本社FAX番号 | 072-855-5197 |
事業所所在地 | 〒277-0873 千葉県柏市中十余二407-2 |
事業所電話番号 | 04-7131-3180 |
事業所FAX番号 | 04-7131-3183 |
代表者名 | 細川 晃平 |
創業年月 | 1916年4月 |
法人設立年月 | 1949年08月 |
資本金 | 144億9,600万円 |
従業員数 | 単体 375名、連結 1,808名(2021年9月末時点) |
認証 | ISO9001、ひらかた健康優良企業 |
カテゴリ | |
ホームページ | https://www.hosokawamicron.co.jp/jp/ |