ものづくり企業
室本鉄工株式会社
作業工具「MERRY(メリー)」と空気工具「NILE(ナイル)」の2つの自社ブランドを持つ大阪の老舗工具メーカー
創業95年以上、作業工具ブランド「MERRY(メリー)」と空気工具ブランド「NILE(ナイル)」の2つの歴史のある自社ブランドを持つ大阪の老舗工具メーカーとして、国内大手の自動車メーカーや電機メーカーなどのモノづくりの現場を底辺で支える黒子的な存在、それが室本鉄工株式会社です。
時代時代に合った現場のニーズに合わせ『お客様に満足していただける製品開発』をモットーに モノづくりに徹することで歩んできました。コア技術の刃物づくりの技を生かして、エアーニッパー・エアーハサミ・エアーソー・エアープレス・エアーストリッパーなど品種・品番を増やし、おかげさまで取り扱う品番は1,600を超えるまでになり、今では国内企業にとどまらず海外における日系企業など現場を支える大事な「ジャパン・ブランド」の工具としてご寵愛いただいています。
弊社の製品が幅広い業態で採用される事由は、お客様の用途に応じて多品種・小ロットでカスタマイズができる『対応力』、その上において『刃部の切れ味と耐久性』という製品性能(品質)によるもので、これらが弊社が確固たる存在感を示す競争力の源泉となっています。
なお、弊社の詳しい概要は会社ホームページをご参照いただけますと幸いです。
当社の強み
『対応力』や『刃部の切れ味と耐久性』
先ほど少し触れました『対応力』や『刃部の切れ味と耐久性』は、国内および海外の同等製品と比べましても比較優位を有していまして、これが最大の弊社の強みとなっています。この比較優位を維持しさらに向上を図るため、コア技術やその周辺技術の研鑽に向けて、現在に至るまで「ヒト・モノ・カネ」の経営資源を可能な限りではありますが、投下し続けてきた結果の表れと認識しています。
一例を挙げますと、平成26年度補正ものづくり・商業・サービス革新補助金採択事業では「高周波焼入技術の高度化による刃部強度の向上」のテーマとして事業を実施し、確実に特殊替刃を中心に弊社『対応力』の幅と奥行きをもたらしています。
多品種小ロット生産体制が整っている
- 多品種小ロット生産体制が整っていること(品番は1,600を超える)
- 高い調整技術を持つ職人集団が仕上げる製造工程
- 多様な顧客の用途に応じた製品をカスタマイズできるところ(特にエアーニッパーの替え刃)
- 治具やゲージを含む設備更新を優先して取り組んでいるところ
- 将来を見据えた内製化を進めているところ
国内大手の自動車メーカーや電機メーカーなどお客様の現場ニーズは、「エアーニッパー」シリーズを筆頭に千差万別です。用途に応じた替刃をカスタマイズできる高い能力が求められるだけでなく、鋭い切れ味が長持ちする(耐久力のある)品質要求も年々高くなっています。
これら替刃製品群を弊社では標準品と分けて「特殊替刃」あるいは「別作替刃」と呼んでいます。
弊社ブランドが市場で支持されブランドとして認知されるのは、息の長い良品を送り続けた歴史的な観点も当然ありますが、「特殊替刃」などの技巧の高い製品群が根底を支え続けていると認識しています。
技術・製品
「MERRY(メリー)」の特徴
作業工具の弊社ブランドとして創業1927年より弊社を支え続けているブランドです。作業改善、広くは産業の発展のため、使用してくださるユーザーの声を大切に、技術革新を重ねていく中で、特許ハンドツールの開発を多く輩出しています。販売先の商社様を通じて、日本国内のみならず世界中の「ものづくり」を業とするユーザーに供給してきた実績を持ちます。
ラインナップ例を挙げれば、ケーブルを切断するケーブルカッター、プラスチックカッター、ヒートニッパー、特殊革新技術用途のプライヤー、パームグリップカッター、プラスチックダクトカッター、導管パイプカッター、プリカチューブカッター、ポリエチレン・ラバー・プラスチックチューブカッターなどとなります。工具を使う作業者にとって、安全でなく大きな疲労を与えてきた手作業による切断作業を、作業者の安全を確保しつつ作業による疲労を減らし、良い仕上げを実現させることを探求しています。
「NILE(ナイル)」の特徴
弊社では高度成長期1967年以降、ユーザー企業の高度化するニーズや工場オートメーション化の流れから空気工具であるエアーツールを開発し、生産供給をしているところです。とりわけエアーニッパー類は国内大手自動車メーカーや大手電機関連メーカーをはじめとする幅広い業種業態の「ものづくり」の現場で信頼を得ております。一般的にはプラスチック・インジェクション・モールドゲートの切断およびワイヤー切断の現場で採用いただいています。
手動式から機械装着式まで、そして移動ライン上で材料を移動しながら切断工程を可能とする多様なエアーツールを生産しております。銅、スチール、硬・軟プラスチックのそれぞれの材質に合わせ、替刃を交換するだけで切断できるほか、ワイヤーの耳を折り曲げたり、パンチング作業やワイヤーを曲げたりユーザーが希望する用途に対応(設計)が可能です。
エアーツールの可能性は現在進行形で広がっています。例えば、0.5mm~7.0mmまでの金属、または1.0mm~13.0mmの標準プラスチックを切断する幅広い種類のエアーニッパーを使用する現場において、弊社ヒートニッパーを採用することで、日本だけでなく世界の製造現場の技術者は、あらゆるタイプの切断において、自動化向けた製品開発やシステム設計が可能であると気付きます。これは切断技術の分野で真の自動化イノベーションをもたらすことが大きく期待されることになり、弊社は次なる技術革新の核心的な支え手として、開発当事者の一員として、一役を担っていくことになります。
技術水準の代表例(エアーニッパー替え刃のカスタマイズ能力)
- 現在、国内企業にとどまらず海外における日系企業など現場を支える大事な日本ブランドの工具としてご寵愛されておりますが、弊社製品が幅広い業態で採用される事由としては、ペンチ・ニッパー類等のお客様の用途に応じた製品をカスタマイズできる『対応力』と、その製品に対する『刃部の切れ味と耐久性』という製品性能(品質)であると分析しています。
- この『対応力』は、諸外国製品と比べましても品質的比較優位を有していますが、国内外問わずこの比較優位を維持および向上を図るためには、絶えず「ヒト・モノ・カネ」の経営資源を最大限に投下して弊社コア技術を洗練する取り組みを行っています。
- とりわけ「エアーニッパー」の分野では、弊社が業界をリーディングメーカーとしての成り立ちもあり、主に自動車業界・電機関連業界の「ものづくり」の現場で多様化する替刃ニーズを充足させなければならない自負感と使命感があります。
- 弊社の技術水準をあらわす特徴(業界的最大の強み)は、「エアーニッパー」における替刃の製作バリエーションが圧倒的に豊富であることです。90年近い年月で培ったブレード(1刃物の刃)製作のノウハウを活かし、単純な切断作業だけでなくカシメ作業・パンチ作業等のできる特殊な替刃製作が可能です。また、お客様の個々のニーズに寄り添った替刃を1丁単位から承る体制を整備していることも相俟って、高い市場評価を頂戴しているところです。
その他
- 一方の『刃部の切れ味と耐久性』については、作業工具の重要な製品性能にあたるところですが、刃部は未だに職人芸が成すところが大きい仕事です。
- 時代の変遷とともに自動機器が普及する中、「刃付け作業」に代表されるように高い調整技術を養った職人集団が技術力の要であります。
- 切れ味と耐久性は単純に精度という単位で計れるものではなく、刃部と刃部を組み合わせて合わせて刃物にし、切れ味と耐久性を追求する調整作業は、工具1本1本の勝負となりまだまだ自動機械化ができない領域です。(自動化への探求は絶えず実施しています。)
- 勿論のことですが、板金技術や焼入・焼きなまし・焼き戻し・鍍金処理など表面改質のための設備投資は計画的に欠かせず実施していますので、同業他社に負けない競争力のある基盤技術は保有しています。
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作業工具という分野において、多品種小ロットでかつハンドメイド色の強い弊社の技術水準を測るということは、即ち、市場における評価や顧客からの満足度そのものであると捉えています。(逆に手を抜くことがあれば、そこが生命線と認識しています。)
基本情報
社名 | 室本鉄工株式会社(ムロモトテッコウ) |
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本社所在地 | 〒573-1132 大阪府枚方市招提田近1-8-1 |
本社電話番号 | 072-850-0091 |
本社FAX番号 | 072-850-0082 |
事業所所在地 | 〒573-1131 大阪府枚方市高野道1-2-3 |
事業所電話番号 | 050-5527-1055 |
事業所FAX番号 | 072-850-0091 |
代表者名 | 田中 保寛 |
創業年月 | 1927年1月 |
法人設立年月 | 1951年7月 |
資本金 | 45,000千円 |
従業員数 | 92 人 |
認証 | ISO9001 |
カテゴリ | |
ホームページ | https://www.muromoto.co.jp |